猫の尻を叩く
お風呂に入った後、やらねばならないことがある。
それは猫の尻叩き....
「猫の尻叩き」とはなんやねんと思われるが、猫は尻を叩かれると気持ち良い。
猫は尻尾の付け根に神経が集中しとるから、猫はそこを叩かれると
「カ・イ・カ・ン」
となるらしい。
機関銃ぶっ放した後の薬師丸ひろ子やね....
「セーラー服と機関銃」の。
風呂上りに、猫の尻をポンポンポンポンと気持ち良さそうなので叩いていた。
すると、毎日「尻叩き」を催促されるようになってしまった。
風呂から上がって出てきたのを察知すると、どこからでもやって来て
「早く尻を叩け!」とじーっと目で訴えてくるようになった。
仕方なくポンポンポンポン....と毎日、叩いている。
10分や20分では終わらない。1時間ぐらいずっと叩いている時もある。
満足するまで猫は動かない。
めんどくさくなって叩くテンポをポンポンポンポンからポポポポポポポポに
スピードアップしたら、「ニャッ!」と振り向いて僕の手をバッシーンと叩いた。
手の甲には爪が刺さった跡。ハイ、もう二度としません。
急に足を上げて毛繕いをし始めると、これが「終わってよし」の合図。
もうこっちには見向きもしない。呼んでも無視....
一度、忙しくて、風呂から上がって猫に尻叩きをしないで自分の部屋に行った。
部屋でパソコンに向かって作業をしていると、
「ドガン!ドガン!ドガーン!!」とドアを蹴るけたたましい音が響いた。
ビクッとなって驚いてドアを開けてみると、そこには猫がいた。
猫が前足でドアを叩いたのだった。
「ビックリするわ!借金の取り立てか!!」
猫は気にせずに「ニャ~ン」と鳴きながら部屋に入ると、僕に背を向けて座った。
「尻叩き、忘れとる」
そう背中で語っているようだった....
もう日課になってしまった「猫の尻叩き」。
今日も猫が
「カ・イ・カ・ン」
となってもらえるよう尻を叩く。
機関銃ぶっ放した後の橋本環奈のように....
それは「セーラー服と機関銃ー卒業ー」やね!