もぐおのかばん

もぐおがいろいろ吐露します

クリスマスまでの悲哀

 

今年ももう残り1ヶ月。

いろんなところで「クリスマス」「クリスマス」言うてはる。

 

出かけると嫌でも聞こえてくるクリスマスの曲。

クリスマスは毎年、眼科で目の検査の予定しかなかった自分には

なんか置いてけぼりにされたような気分がして肩身が狭い。

邦楽より洋楽の方がより精神にダメージを与えてくるのはなぜだろうか?

 

クリスマスといえばプレゼント。

したことはないがお店で勘違いされて恥ずかしい思いをしたことがある....

 

それは5年ほど前の12月、コロナがまだ流行する前。

ある家電量販店の玩具コーナーのことだった。

その時も、店内にクリスマスソングは流れていた。

 

ぶらっと入った店内のガンダムのプラモデルの売り場で

ガンダムの旧キットが再版されているのを見つけた。

旧キットというのは昭和時代のプラモデルで今のプラモデルと違って

そんなに精密でないので一つ500円程度の値段で気軽に買えた。

何種類かのうちの、10個買うことにした。

 

会計をすませようと大量の箱を抱えてレジまで行った。

「....円になります。」

と店員さんが支払金額を告げた後、こう付け加えた。

「よろしければラッピングいたしましょうか?」

少し返事に困ってしまった。

 

「しまった!この時期はラッピングサービスというものがあったんだった!」

この一人で買うにはちょっと多いプラモデルの数。

もちろん全部自分のために買ったもの....

この店員さんは絶対プレゼント用に買ったと思っている。」

 

プレゼント用だと偽って、この数のプラモデルをひとつひとつラッピングして

もらうのも忍びない。

それにそんな状況でラッピングが終わるのを待っているのは耐えられない....

 

「いえ、自分でやります....大丈夫です。」

とっさに噓をついてしまった。

店員さんは一瞬「えっ?」という顔をしてからすぐに

「ハハーン」

と何か悟った顔をして、プラモデルをひとつひとつレジ袋に入れていった。

「バレとる!」

 

なぜ堂々と「ラッピングはいらん!」と言えなかったのか。

自分はただガンダムのプラモデルを自分のために10個買っただけだ。

恥ずべき事など何もない!

 

「ありがとうございました~」

店員さんの声を背に噓をついたことを恥じながら店を出た。

「ちくしょう、クリスマスのバカヤロー!

いらん、恥をかかせやがって!!」

 

 

まったく、「クリスマスはケーキを食べろ」だの

「クリスマスはチキン食べろ」」だの

「クリスマスはプレゼント買え」だの

「クリスマスはイルミネーション見に行こう」だの

「クリスマスに関係ない奴は家でヒザ抱えて座っとけ」だの(それは言ってない)

クリスマス、クリスマス....押しつけがましいわ。

ほんま、クリスマスハラスメントやで!

 

....すいません、ただのひがみでした....

日本のみなさ~ん、メリークリスマスです!