もぐおのかばん

もぐおがいろいろ吐露します

話が盛り上がらない担当の営業マンと会う(リベンジ)

 

三ヶ月程前に愛車の車検を受けた。

車を購入した時の営業マンが退職してしまったので、代わりの営業マンが

担当についてくれていた。

 

前の担当の人とはカンジが違ってあまり話をふってこない人なので、

結構無言のままの時間が続いた。

それが嫌だったのでこちらから話をふって会話を盛り上げようとしたけれど

撃沈した....

 

 

osamechang.hatenablog.com

 

あれから3ヶ月たって、車検の後の検査で再びあの営業マンのいる車のディーラーを

訪れねばならなくなった。

正直、少し気が重い。

 

約束した時間にディーラーへと足を運んだ。

車を止めると横に営業マンはいた。

「おはようございます」

挨拶をかわすと店の中へ入っていった。

歩きながら、今日話すことを何も考えてきてなかったことに気が付き軽く絶望した。

 

営業マンはコーヒーを入れてくれると今日の作業内容を説明して

どこかへと立ち去って行った。

「世間話でもするのか?」と思っていたけれど、すぐにいなくなったので

気を使って話をすることから解放されて気が楽になった。

まあちょっと寂しさもあったが....

 

と油断していたら、営業マンが再びやってきて目の前に座った。

「会話弾まんのになぜ座る?」

と思ったが、

「雪がもうそろそろ降りますかねえ?今年は少し前にみぞれが降ってきて、

それからスタッドレスタイヤに交換するお客さんが増えました。」

と話しかけてきた。

 

スタッドレスタイヤか....そろそろ変えなあかんね。

そういえば去年の正月明けに50センチほど降った時、この辺はどうでした?」

 

「あの時はこの辺もたくさん降って坂が登れない車とかあったりしてね

困ったんですよ....」

なんとか会話が続いている....ここで特別の大雪エピソードを投入した。

 

「あの大雪でウチの前の道路に道路沿いの山から木が二本倒れてね、

道が封鎖されてしもたんですよ。

仕方ないんでチェンソーで寒い中、凍えそうになって木を切ったんですわ!」

 

「そんなことあったんですか⁈」とか

気の利いた返しを期待したけれど

「そうですか....」

の一言で終わった。

そーだよ、この営業マンはおもしろエピソードを話しても盛り上がらんのだよ。

 

この後、なんか適当な話題をふって間を紛らわせていた。

電気自動車のことを話していた時、営業マンが

「試乗車あるんで乗ってみます?」と言ってきた。

もう盛り上がらない会話を続けるのも限界がきていたので

藁にもすがるつもりで二つ返事で了承した。

 

初めて運転した電気自動車はスイーッと滑らかに加速してスーッと走って行く。

ガソリン車と違って車速にあまり波がないので、揺れない電車みたいな

感じがした。正直、買えないし、買う気もないので興味はあまりなかった。

 

「加速が滑らか」とか「めっちゃ静かやね」とほめちぎった。

それから「フル充電で何キロ走れる?」などの質問をしていたけれど

とうとう質問のネタがなくなり、刀折れ矢も尽きた....

 

車内に流れる沈黙、静粛性が高いから余計に気まずい。

店にいた時の方がうるさかったくらいや。

この空気に本当に耐えれなくなってきたその時、

「電気自動車は電気で走るからラジコンカーみたいな感じかと

思ってたわ!ワハハハハハ」

気がつくと思ったことを何でも言うてる自分がいた。

 

「電気自動車は意識高い系の乗り物じゃー!

ワハハハハハーーーーーー」

営業マンの笑い声が小さく聞こえた。

 

試乗から戻ると点検は終わっていた。

点検結果を聞いて車のカギを受け取った。

礼だけ言うとそそくさと車に乗り込み、車の横にいる営業マンに一礼すると

逃げるようにディーラー出た。

 

「なんで無理してしゃべってるんやろ....」

今日も結局、モヤモヤしたまま帰路についたのであった。

 

 

車のオーディオにアニソンが入とったからスイッチオフにしてたのに

オンになってボリュームも上げてある!

バッチリ聞かれとるがな....