「片腕マシンガール」~映画を見ていると、何かに麻痺していく~
よく、リサイクルショップをハシゴするんやけど、
その時、たまたま見つけたのがこのDVD。
狂気としか思えないパッケージにやられて、すぐさま手に取ってレジへと向かった。
「片腕マシンガール」2008年製作。今から15年前。
秋葉原無差別事件があった年、もうそんなに経つのか....
弟をいじめで殺された姉が、左手にマシンガンを装着して
殺したヤクザニンジャの息子に復讐する話。
なぜ、マシンガン?とかツッコミどころは多々あるけども、
こういう映画に理屈とかいうのは野暮である。頭は空にして見るのが良い。
終始、血の雨というかシャワーで、画面が真っ赤っ赤。
主人公もずっと返り血で真っ赤っ赤。
どうかしてるとしか思えないほど噴き出す。
見ていると、だんだん麻痺してきて流血シーんが、ふつうに
「またや」ぐらいにしか思わんようになってくる。
人体が野菜のようにスパスパ切り飛ばされていく。
そんな無残な死にざまが、まるで「北斗の拳」の悪党の死に様のよう。
なんか、グロいんやけど笑えてくる。
主人公の普通の演技はあれやけど、シュッとしてるのでアクションは映える。
制服で血みどろになって敵と戦う主人公の姿から目が離せなくなってしまう。
きっと女子と制服とスプラッターの相性が良いのだろう。
一番憎々しかったのは、いじめの主犯ヤクザニンジャの息子。
演技もそうだけど顔がめっちゃ「イジメする顔」。
最後も無関係の人を盾に使って身を守るのだが、根性がすごく悪かった。
悪役に腹立って主人公に感情移入できたところは良かった。
最後、主人公は自分の首に刃を当てて自決を図るが、間を置いた後気合の声と共に
カメラの方に向かって刃を突きつける。
それは、「それでも生きる」というメッセージなのか、それともただの
パフォーマンスなのか?それは自分で見て判断してほしい。
梅雨のこの時期、お家で血の雨でも眺めてゆったりとしてみるのはどうでしょうか?