もぐおのかばん

もぐおがいろいろ吐露します

工場勤務は理不尽~トンデモ社員 物に当たるヤツ~

 

感情が抑えられなくて物に当たる作業員K

 

会社に入りたての頃は、先輩の言うことには絶対服従みたいなところがある。

「今日は何時まで残業な」と言われたらその日の予定は飛ぶ。

高校卒業して間がない頃は、自由にできるお金もできて、車も手に入って

行動範囲も広がるし、ストレスたまる仕事の愚痴でも友達に言いに行きたくなる。

まあ毎日9時、10時まで仕事はやってられんのは分かる。

やけど物は壊したらアカン。もっと終わるのが遅なる。

 

Kは隣町の高校を卒業して、この会社に入社した。

一応敬語は話せて、反抗的でもなくふつうに作業していたが

三カ月が過ぎて会社に慣れた頃、日増しに態度がおかしくなっていった。

同僚が話しかけても返事もしなかったり、同僚のことをバカにし始めた。

その頃から作業中に大きな音がして、機械のへこみが目立ち始めた。

 

ドンドンKの態度はエスカレートしていった。

機械のスイッチは叩いて壊し、温度計は投げて壊した。

機械の鉄のカバーやロッカーの扉は殴ったせいでボコボコに変形してしまい、

作業場を見にやってきた人を驚かせた。

 

最初は同僚も我慢していた。

Kが壊した備品が机の奥に隠してあっても、黙っていた。

しかしとうとう限界が来て「胃が痛い」と言っては、休むようになってしまった。

 

そしてKは違う部署へと配置替えとなったのであった。

 

配置換えになってもKはあまり態度は変わらなかった。

そんなKを見ても、誰も注意をしなくなった。

Kは次の配属先でも孤立状態になってしまった。

 

新しい職場でもKは、やっぱり気に入らないことがあると機械に当たっていた。

自分の担当の機械の液晶パネルを何度も殴って壊した。

もうかばってくれる者はいない。

今度の部署は機械が壊れたら、自分で修理を頼まなければいけなかったので

壊れた理由を聞いた設備保全係の人がKに怒りまくっていた。

 

Kは態度を注意した主任に対しても反抗した。

手に負えなくなった主任が助けを求めた副工場長にも反抗した。

そして結局、入社してからそれでも2年チョットくらいでやめていった。

Kが壊した物の修理代金は全部でウン十万かかったという。

 

気に入らんことがあると物に当たる....壊して困るのは自分。

でもまたやっちゃう。そこでグッと堪えなきゃ同じことの繰り返し。

 

アンガーマネジメントという、怒りの感情をコントロールする方法がある。

その方法のひとつとして

「6数えて我慢する。すると怒りがおさまる」

とある。

たしかに少しの間でも我慢したら、振り上げたこぶしも行き場を見失う。

やけどおなかに、なんかモヤモヤしたものが溜まる気が....

 

この言葉を腹が立ったときに思い出すかどうかは置いといて

感情はコントロールできんと取り返しのつかんことにもなりかねん。

あおり運転、幼児虐待しかり....人生を棒に振ってまうやもしれん。

 

「キレる」とよく言うが、なんかキレさせた方が悪いみたいな風潮がある。

「いやキレること自体、アカンやろ!」とキレたい。

....いや、キレたらあかん!。「キレる、カッコ悪い」

 

たしか、怪物くんというマンガで主人公の怪物くんが、

腹が立ったら数字の5まで数えて我慢してたような記憶があるんやが

あれもアンガーマネジメントやったんか?....

 

やけど5数えても怒りが収まらんかったから、頭が噴火して怒りまくってた。

後もう`1‘数えとったら怒りが収まっとたのに、6やで、6。

 

怪物くん、アンガーマネジメント失敗や....