「負け戦ほどおもしろい」....商売ではダメやで
<閉店したというのを表現したかった、シャッターの写真>
最近できたと思っていたフィットネスクラブが閉店ガラガラの有様だった。
三ヶ月程前くらいに20代前半の子たちが、旗を振って体験レッスンの勧誘を
しているのを、「自分も勧誘されたら迷惑」と目を合わさないようにして
逃げ帰ったのを思い出す。
最近まで緑と白色に彩られていたその時の面影は空き店舗になった今はもうない。
そういえばフィットネスクラブの名前は何だったのだろう?
それほど自分にとって縁のないものだったが、気になることがあった。
「なぜ、こんな限界集落の寄せ集めのような町に進出したのだろうか?」
必ず商売を始めるときはそこにニーズがあるかどうかを調査するはず。
そしてどこにターゲットを絞ったのか?
たしかに、カーブスとか、chocoZAPとか人の多い街では繫盛してんのか知らんけど
ほんまにイケると思たん?
どんな判断をしたのか聞きたかったが、空き店舗には誰もいなかった。
健康意識が高くて、美容にも良いとすればフィットネスクラブを利用するのは
女性のほうが多いだろう。
でもそういうのに興味がある人は、毎朝ウォーキングしてるしな。
そもそもお金払って、運動するという概念がこの田舎にはないと思う。
「農作業で疲れてるのに、なんでわざわざお金払って運動せなあかんのや!」
と逆に怒られるわ。
と、閉店した理由を勝手に想像してみた。
そういえば思い出した!同じようにすぐ閉店したコンビニエンスストア。
駐車場も整備して新しく店舗も建てたコンビニ「〇-ソン」。
「何月何日オープン先着50名様記念品贈呈」ともう充分気合は入っていた。
だが、その店舗の300メートルほど先にもう一つ「〇ーソン」があった。
まあ都会では同じコンビニが集中することはよくあるけれど、ここはそんなに
車通りが多くないし、そもそも人がそんなにいない。
近くにはドラッグストアもあってそちらのほうが商品が安かった。
決定的に違ったのは駐車場の広さ。新しい店舗は4トントラックが停められなかった。
夜は、そこそこトラックの多い道なのに...なんでそうしたん?
まったく疑問符は尽きへんな....
当然のことながら3カ月で閉店シャッターガラガラと相成ってしまった。
今は、誰も停めない駐車場と化している。
まあ、なるべくしてなったということか....。
閉店するにもいろいろなお金がかかる。
どんどん負債が増える前に、さっさと見切りをつけるのもよい判断やと思う。
ただ、会社を定年して、次の人生のために退職金をつぎ込んで始めたけれど
結果がこの状況なら、まったく目も当てられん。
と、何となく空き店舗になった建物を見てそう思ってしまった。
そういえば、うちの近所の閉店したYAMAZAKI。そこのオーナーのおばちゃんが
「コンビニやりたい人がいたら、やってもいい」と言っていた。
よーし、オラがいっちょやってみっか⁉
....負け戦のにおいがプンプンするわ....